森田修平監督・脚本の「九十九」

雨宿りの為に、森のお堂に入った旅の行商人は、そこで物の怪に襲われる。

といっても怖いものではなく、最初に出てきたのは破れた傘の霊魂(?)。
それを見た男は、一本一本の傘を修繕し喜ばれる。
次に出てきたのが、使い古された服たち。

これも男は、継ぎ接ぎし綺麗に生まれ変わらせる。

そして最後は古道具たち。これはさすがに男が見ても直せるレベルのものではなく、
「今までよく働いてきてくれたな」と手を合わせて拝む。

翌朝、男が起きると傘と織物が置いてあり、男はそれを手にしてお堂を去っていく。

数年前から“もったいない”という言葉が流行しているが、これは大量消費時代を経て日本人が忘れてしまった精神。
これを結構粋に、15分という枠の中で見せてくれた腕前には感服する。

改めて物を大切にするということについて考えた私は最近、
俺得修学旅行 女装した俺 奥森ボウイへの関心が高まってきている。